16世紀初頭 イタリア

絵画

 

16世紀初頭 イタリア

 

16世紀初頭、イタリアでは、遠近法と解剖学の発見があったそうです。

芸術家達は、遠近法を学ぶ為に数学を、人体の構造を知るために解剖学を学んだそうです。

 

そして、この時代、芸術家達の地位に変化があったそうです。

古代ギリシャの時代から、頭を使う詩人達は、富裕層にありがたがれ、手を使う芸術家達は、下にみられていたそうです。しかし、富裕層達は、芸術家を認め始めたそうです。

 

では、まず、この時代の建築から。

建築家達は、古典学者のような知識を得始めました。すると、芸術家とパトロンとの間で、諍いが起きるようになったそうです。

建築家が建てたいのは、神殿や凱旋門

パトロンが建てたいのは、都市の宮殿や教会だったそうです。

 

そして、妥協案が見出されます。

どんな妥協案だったか?

 

新しく出来る都市の宮殿に、古代の様式をあてはめたものだそうです。

 

この時代の有名な建築家、ドナートブラマンテのテンピエットです。

礼拝堂だそうです。

 

  

 

 

そして、当時の教皇は、ブラマンテにサンピエトロ大聖堂の設計を任せます。

しかし、この建築には、膨大な費用がかかる。その資金集めのために、免罪符を売り出し、宗教改革へと流れていったそうです。結果、ブラマンテの設計は実現せず、後に出てくる画家、ラファエロがサンピエトロ大聖堂の建築を一任されたそうです。

 

では、絵画の世界はどうだったか?

あのダヴィンチが、フィレンツエの工房、ヴェロッキオのところに弟子入りします。

 

ヴェロッキオのコッレオーニ騎馬像です。

 

 

ダヴィンチは、工房でも天才だったそうです。

ダヴィンチの人体解剖図です。

 

 

ダヴィンチは、芸術家達の地位の低さを嘆き、芸術を科学的に基礎づけることが出来れば、絵描きの仕事の地位もあがるという信念のもと、様々なことを学んだそうです。

 

ダヴィンチの最後の晩餐です。

ミラノにある修道院の壁一面がこの絵だそうです。

 

 

 

当時の美術は、本物とそっくりであることが重要だったそうです。

ダヴィンチは、聖書に戻って、最後の晩餐の時を思い描き、それを忠実に絵にしたそうです。

 

そして、有名なモナリザです。

ちなみに、私は、インターネット上で、自分はモナリザに似ていると嘘をついております。

内緒にして下さい。

 

 

 

ダヴィンチは、このモナリザで、スフマートという技法を使っているそうです。

スフマートとは、輪郭線をはっきりと描かず、物の形が陰の中へ消えていくように、多少ぼんやりと描く方法だそうです。そうすれば、乾いて硬い感じはなくなるだろうと思ったそうです。

 

 

そして、ダヴィンチと同じフィレンツエにミケランジェロが居ました。

彼は、ダヴィンチより若く、芸術家達の地位が変わったことを目に出来たそうです。

ミケランジェロは、13歳で、ギルダンライオの工房に弟子入りしています。

 

ギルダンライオのマリアの誕生です。

 

 

 

しかし、ミケランジェロは、ギルダンライオの工房を辞めて、ギリシャやローマの彫刻家の作品を学び始めます。

ミケランジェロは、人体という謎を徹底的に学ぶため、心血を注いだそうです。

そんなミケランジェロシスティーナ礼拝堂です。

 

 

 

同じくミケランジェロリビアの巫女たちのための習作です。

 

 

 

システィーナ礼拝堂のお仕事を4年間もかけて終えたミケランジェロは、ミケランジェロが愛した大理石という素材で、瀕死の奴隷という像を作っています。

こちら。

 

 

システィーナ礼拝堂、そして瀕死の奴隷で、ミケランジェロの名声はかつてないほど高まったそうです。そんなミケランジェロに、誰もが、絵を彫刻をお願いしたいと競い合ったそうです。

 

ミケランジェロダヴィンチが名声を博していた時代、ラファエロの師匠ペルジーノが、聖ベルナルドゥスの幻視という祭壇画を描いています。

こちらです。

 

 

そして、ペルジーノのもとに、あのラファエロが弟子入りします。

ラファエロは、フィレンツェで活躍するダヴィンチ、ミケランジェロを見て、興奮し、お勉強しようと決意されたそうです。

また、ラファエロは、ダビンチやミケランジェロと違って、社交性が高く、有力なパトロンもついたそうです。

 

ラファエロの大公の聖母です。

 

 

 

 

同じくラファエロのガラティア

 

 

 

ラファエロの作品には、明快な美があるそうです。

そして、自然を美化したとしても、真実味が失われていないのが、ラファエロの作品の特徴だそうです。

 

そんなラファエロ肖像画も残しています。

 

 

レオ10